■渋滞が有害排ガスの原因(11/20,03)  

海コン積載車両 渋滞が有害排ガスの原因
ESCOT エコロジでセミナー


『東京=石井麻里』
省エネルギー輸送対策会議(ESCOT、藤本治生理事長)は14日、エコロジスティックに関するセミナーを開催。登校海洋大学の渡邉豊助教授が「海上コンテナトラックのエコ化の条件」をテーマに講演したがほか、日本コパック(斉藤建三社長、東京台東区)の柳橋裕正・企画物流担当とエムケイワイエコ(千代田区)の小松崎克正社長は自社の取組みを紹介した。

渡邉氏は、港頭地区での海コン積載車両の渋滞が、コスト損失だけでなく有害排出ガスの原因にもなっているーという実験データを報告。「港で生じる物流にたいしても、いずれ排出ガス対策のメスが入る」と指摘し、コンテナ輸送関係者の連携による改善を促した。

また、柳橋氏はリサイクルハンガーのように重量が軽く容積のかさばる商品の輸送効率化策として、求車求荷サイトやトラックの空スペースの活用を提案。「重い荷物を積んだ後ろのスペースに軽い荷物を積めば、荷主の物流コストダウンとトラック字豪奢の運賃収入アップを両立できる」と強調した。

一方小松崎氏はプラスチックリサイクル事業で、再生原料としてリサイクル可能なプラスチックを国内だけでなく中国向けに販売するグローバルリサイクルの動向を紹介。「産業間の重要な結節点である物流事業者は、国内外のリサイクル事業に積極的に参画していくべき」と訴えた。


ノンストップ走行でNOxが大幅ダウン
渡邉助教授 実写実験結果を報告

『東京=石井麻里』
港頭地区地区で海上コンテナ積載車両の排出ガスによる大気汚染を改善するには、ディーゼル排気微粒子じ除去装置(DPF)の装着よりもゲート町渋滞の解消が先決問題ー。東京海洋大学の渡邉助教授は、省エネルギー輸送対策会議(ESCOT)のエコロジスティックスに関するセミナーで「流れに乗ったノンストップ走行が有害排出ガス現象につながる」とする実車実験結果を報告した。

燃費悪化と排出ガスの有害性が比例することを年と運、「港頭地区のゲート待ち渋滞により、海コン積載車両は発進、停止が断続的で低スピード走行。窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)など有害ガスと多量に排出している」と指摘した。

「渋滞で生じる損失コストは一両につき1分120円」というドレージ会社の報告も参考に、ノンストップ走行と停車を繰り返す低スピード走行で排出ガス量を計測。ノンストップ走行ではNOx排出量が大幅に減少することが判明した。

渋滞改善策として、ゲートオペレーションで携帯情報端末を使った貨物付帯書類の電子化を提案。また、ゲート手前で常用を読み取る「プリゲートITS(高度道路交通システム)」構想を紹介した。

ITSレシーバーをゲートから離れた場所に設置し、車両がゲートまで走行する間に情報を処理、本ゲートでは残りの業務だけを行う。シミュレーションの結果、ITSレシーバーを待機上に設置した場合、ゲート待ち渋滞車両は減少し、損失コスト、NOx排出量とも抑えられる事が分かった。

渡邉氏は「米西海岸などでは港頭地区地区の排出ガス対策が非常に厳しい。一方、日本ではトラックの渋滞をはじめ港で起こっていることを荷主企業や市民が知らないことが問題」と指摘。環境に対する責任を明確化し、実験結果を「動かぬ証拠」として改善策の陳情、交渉を展開していく必要性を強調した。